「STORY with PET」プロジェクトメンバーの鼎談インタビュー

「STORY with PET」プロジェクトメンバーの鼎談インタビュー

あらためてペットと向き合い、
感謝する〝場〟をつくる。

藤岡 拓己さん、オシア ウコさん、渡邊 真人さん

ペットと飼い主のささやかな物語を募り、ペットとの暮らしの素晴らしさや尊さを共有することができる「STORY with PET」。アニマル・ドネーションによってはじまったこのプロジェクトは、映画『駅までの道をおしえて』とのコラボレーション企画として、第2弾をスタートさせた。今回は、このプロジェクトにコアに関わる3名にお集まりいただき、一緒にやることになった経緯や「STORY with PET」という場所を作ることの意味と可能性についてお話を伺った。

「STORY with PET」プロジェクトメンバーの鼎談インタビュー

ペットのことを語ることからはじめよう。

ーーまずは「STORY with PET」というプロジェクトについて教えてください。

藤岡:はい。「STORY with PET」は、ペットと飼い主の方の日常の物語や印象的なエピソードを写真と共にWEBの特設ページから投稿していただくというもので、今回が第2弾になります。第1弾は、今年の4月に行なっていて、選ばれたものを映像化するという内容でした。第2弾は、私たちに加えて、映画の制作をしているGUMさん、ペット専門誌を出版されている枻出版社さん、アマゾンペットストアさんなど、さまざまな企業さんと一緒に動いていて、5000投稿を超えたら、その中から100 個の物語を集めて枻出版社さんが1冊の書籍にして出版してくださることになっています。

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ーー第2弾は、今年の秋から公開されている映画『駅までの道をおしえて』とのコラボレーション企画ですよね。

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オシア:私たちが映画制作をさせていただいた『駅までの道をおしえて』は、ペットロスを受け入れられない一人の女の子と息子を早くに亡くした一人のお爺さん、そしてルースという犬が出会うことによって物語が展開していきます。これは、伊集院静さんが原作を書かれていて、監督も15年ほど大切に温めてきて、やっと完成した作品です。この映画を撮影するにあたって思っていたのは、人とペットとがどう向き合っていくのかということをちゃんと考えながら描きたいということと、日本におけるペット事情や保護犬などの状況をリアルに知った上で作りたいということ。だからアニマル・ドネーションさんとは製作段階から一緒にやれたらいいなと思っていたんです。

ーー保護犬が役者として登場していますよね。

オシア:原作通り映画でも劇用犬ではなくリアルな保護犬に出演してもらっています。アニマル・ドネーションさんには、保護施設のご紹介から始まって、ペットロスになってしまった方やペットを飼っている方がこの映画を見たらどう思うか、などもご意見を頂戴しましたね。私自身は犬を飼ってはいないので、よりリアルな声をお聞きできて、とてもありがたかったです。

映画に込められたメッセージに突き動かされて。

ーー枻出版社さんはどのように関係してくるのでしょう。

オシア:最初は、「STORY with PET」を一緒にやろうっていうことで動いてはいなかったんです。この映画のPRという観点だけの一過性のプロジェクトにしないためにはどうしたらいいんだろうって考えていて。それで、最初は、絵本を作ろうと思ったんですよ。

ーー絵本ですか!

オシア:絵本は、おじいさんを主役にしたものにして、映画の公開と同時に発売できたらと考えていたんです。そんな時にタイミングよく、枻出版社のペット専門誌『 RETRIEVER(レトリーバー) 』の編集部の方がこの映画のことを知ってくださってご連絡をいただいたんです。それを機に、絵本のご相談をさせていただいた感じでしたね。

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渡邊:そうですね。正直なところ、最初は、なんか怪しいやつきたぞ、って思って(笑)。

オシア:あ、そうですよね、この風貌ですし(笑)。

渡邊:もし絵本づくりを一緒にやるなら、私たちも本気でいかないといけないと思うんですよね。その内容の絵本が本屋さんの売り場に並ぶことが、果たして価値のあることになるのかっていうところで。

オシア:現状の出版業界の状況や本の売れ行き動向みたいなものなど、いろいろなことをお聞きましたね。そうやって相対的に考えると、自分たちがやるべきことって、絵本の出版がベストなのかどうなのかってあらためて考えて。

渡邊:そうなんですよね。出したいからって出しても、伝わらなければ意味がないと感じて、かなりざっくばらんにいろいろお話しさせていただいた記憶があります。でも、その後に実際に完成した映画を観て、私自身スタンスがかなり変わりましたね。

ーー作品が渡邊さんの心を動かしたんですね!

渡邊:犬と子どもが出てくればウケるしょ、みたいな映画ってたくさんあって、この業界にいると映画だけじゃなく、そういうものを警戒してしまうんです。でも、この映画は、熱い想いを持って大事に作られているということが伝わってきたんですね。感じ方をある程度、観る人に委ねているところもよくて。ぜひ多くの人に観ていただきたいって素直に思いました。

ーー具体的にどういうところに感動されたんですか?

渡邊:ひとつはドキュメンタリーに近いと思ったことです。主役の女の子に注目すると、演じている子役のちせちゃんと、物語の中のさやかという役がいるわけですよね。でも、そのふたつの人格が映画の中では同一人格のように見えたというか。演じているというより、この子そのまんまじゃないかな、って本気で思えるというか。

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オシア:確かに、1年くらいかけて撮っていますから、ちせちゃんも成長していますし、犬との関係性もリアルに育まれていました。そういう意味では、ドキュメンタリーの要素がありましたね。

渡邊:もうひとつは、ペットの死への向き合い方に共感したというところですね。ペット雑誌の編集部と読者って、他の雑誌とは少し違う近い距離感があって、取材したことがある方から、愛犬が亡くなったという連絡をいただくことも少なくありません。タイミングも過程も、それぞれに違うペットとの別れについて、いろいろな方からうかがって実感するのは、別れの運命性。もちろん悲しみが最初に強くやってくるんですが、ペットを愛している方ほど、別れの意味というか、そのコが与えてくれたものや、どうしてこのタイミングだったのかなどを語ってくださるんです。そういう本質を、この映画は伝えたいのかなと思って。

オシア:多くのペットと飼い主の関係を見てきているプロが観てくださるのは、少し緊張しましたけど、そう言っていただけて、とても嬉しいですね。後からとてもいい文章も書いていただいて。それはパンフレットに掲載させていただきました。

ーー実際に映画を見て共感したことによって、何か一緒にやろうっていう気持ちになられたっていうことですかね?

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渡邊:そうですね。ただ、この映画と一緒なら、業界内で停滞しているところやドネーションという社会活動への取り組み方を伝えられるかもしれない、と思いました。でも、枻出版社単独で新しいメディアを作るっていうのもなんだか違う気がして。せっかく素敵な映画がきっかけをくれたのだから、業界に関わるいろいろな企業が一緒になれるような形で活動で盛り上げられたいいなと思ったんですね。

ーーそこで、「STORY with PET」に繋がってくる……?

オシア:はい、そうなんですけど、実は枻出版社さんとお話している時点では、まだ「STORY with PET」の存在をお伝えしていないんです。でも、方向性としては確実に「STORY with PET」とフィットしていて。それで、アニマル・ドネーションさんをご紹介して、ここで一緒にやる方向で企画を練っていった感じです。

ーーやりたかった方向性と「STORY with PET」がピタッと合ったんですね。

渡邊:そうですね。ペットと暮らす社会がかかえる課題はたくさんあるんですが、ペットと暮らす人が大切にしている想いの部分をコンテンツ化し、広まっていくことは、それ自体価値があるのではないかと。映画を知っていただきたいという気持ちはもちろんありますけど、この活動で私たちが伝えたいことをいかに届けるか、そして、この活動をいかに継続し、発展させられるかっていうことを大切にしています。

ペットに感謝することが当たり前になるように。

ーー「STORY with PET」第2弾は、現在、投稿募集中ですよね?

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藤岡:そうですね、今年の年末まで募集しています。今回は、映画とコラボレーションすることによって、第1弾とはまた一味ちがった展開になってくると思うので、とても楽しみです。

渡邊:11月1日が「犬の日」なんですけど、一緒に暮らしている犬に対して〝ありがとう〟を言う日になったらいいな、っていうのは昔から思っていたんです。そういう〝ありがとう〟を言う機会、場が「STORY with PET」になるといいと思っていて、それはみなさんにもお話させていただきました。

オシア:そうですね!映画の中でも、さやかが「ありがとう、ルー」って言うシーンがあるんですけど、映画や「STORY with PET」が、そういう犬に感謝するひとつのきっかけになったらいいなと思っています。みんなが当たり前に、ペットへの感謝ができるようになるといいなと思いますね。

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藤岡:はい、そういうペットへの感謝の機会として、「STORY with PET」を定期的に開催できたらいいですよね。このプロジェクト自体を、もっと多くの方に知っていただいて、心に残るイベントとして成長させていけたらいいなと思っています。

渡邊:投稿キャンペーンって、世の中にはいろいろあると思うんですけど、「STORY with PET」はその中でも真意のあるものになると思っています。もっとこの存在を伝えていきたいですし、動物病院などペットに関わるいろいろな方に、チラシを置いてもらったりしてもらえるようになったら嬉しいですよね。

藤岡:獣医師さんも、いろいろなエピソードお持ちでしょうから、そういう投稿もあると嬉しいですね!

ーー確かに、飼い主だけなく、獣医の視点でのエピソードは興味深いですね。

渡邊:はい、可能性も価値もものすごくあると思いますね。各飼い主さんとペットのエピソードって、それだけで唯一無二のオリジナルコンテンツ。例えばボクらのような編集者なら、「書籍」でアウトプットできるんですが、第1弾のように映像化もできれば、商品づくりやアートのテーマにもなる。それぞれのプロがエピソードを題材にしたアウトプットをし、気づいたら「ペットへのありがとう」が広がっているというか。

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藤岡:そうですね。いろいろな企業が繋がって、ゆるい関係の中でペットのことを考えていけるイベントなり施策なりができたら、動物福祉への関心にも繋がっていけると思っています。

オシア:これから飼いたいという人にも、ペットを飼う上でのエチケットを伝えることができそうですよね。シンプルに、ペットとの向き合い方を引き上げていける企画だとも思います。ここで知って、興味に変わって、そして体験にタッチする。そういう場になると思いますね。

渡邊:ペットに関する媒体やプロジェクトって、今でもたくさんありますけど、その全てがポリシーを貫いてやっているところばかりではないと思うんです。でも、少なくともここにいる人たちや「STORY with PET」に関わっている企業は、みんな同じ方向を向いているのかなと思います。ゆくゆくは、そういうひとつのフィルターのような役割も「STORY with PET」が担っていけるといいな、と思いますね。

「STORY with PET」第2弾

応募期限:2019年12月31日(〜23:59)
詳しくはこちら

プロフィール

公益社団法人 アニマル・ドネーション
理事・ITディレクター
藤岡 拓己さん(左)

GUM株式会社
映画『駅までの道をおしえて』プロデューサー
オシア ウコさん(中央)

株式会社 枻出版社
ペット専門誌『 RETRIEVER(レトリーバー) 』 編集長
渡邊 真人さん(右)

※並びはメインビジュアルを基準。

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